Pythonの基本

Pythonの基本

データ型

今のディープラーニングフレームワークのほとんどが、Pythonで書かれています。ここでは、必要最低限の知識を書いていきたいと思います。

Pythonでは、変数への代入の際に型変換を自動で行ってくれます。そのため、変数宣言は不要となります。 以下のコードで変数に代入を行います。下のコードを書いたら、Shit+Enterを押しましょう。

x = 5
y = 3.14
z = "Hello"

それでは、それぞれの型を見てみたいと思います。 型の表示には、typeメソッドを使います。

print(type(x)) #int
print(type(y)) #float
print(type(z)) #str

すると、それぞれint, Float, strと出たと思います。

リスト

次に重要なのが、リストです。これはC言語の配列と同じです。宣言するには要素を {[x_1, x_2, …} ]と書いていきます。

a = [0,1,2,3,4]


リストの型と、全要素を表示するには次のようにします。

 print(type(a)) #list
 print(a) #[0,1,2,3,4]


また、3番目の要素だけを抜き出したいときには次のようにします。リストの番号は0から始まることに注意です。

print(a[2]) #2


次にすべての要素を一つずつ取り出しましょう。 このとき、for文を使いたいと思います。

for i in a:
   print(i) #0~4までを出力

すべての要素がひとつずつ取り出され、出力されていることがわかると思います。



次に多次元リストも作成しましょう。

a_2 = [[1,2,3],[4,5,6]]



1行2列の取り出し方は次のようになります。

print(a_2[0][1]) #2

また、1行目だけを取り出すには次のようにします。

print(a_2[0]) #[1,2,3]

スライシング

そして、すごく重要なのがスライシングです。これは、リストに含まれる必要な要素だけを取り出すことができます。 例えば、さきほどのリストを使いましょう。

a = [0,1,2,3,4]

このとき、左から0番目の要素と名付けたとします。 0~2番目の要素(1,2,3)を取り出したいときは次のようにします。

print(a[0:3]) #[0,1,2]

1~2番目の要素を取り出したいときは次のようにします。

print(a[1:3]) #[1,2]

また、0~2番目まで、3~4番目までの要素を取り出したいときは次のようになります。

print(a[:3]) #[0,1,2]
print(a[3:]) #[3,4]

次に,0~4番目の要素を2ステップごとに取り出したいときは次のように書きます。

print(a[0:5:2]) #[0,2,4]
print(a[::2]) #[0,2,4]

ディクショナリ

ディクショナリはキーと値のペアを作成します。C++だとMAPに相当します。
ディクショナリは { {key_1:value_1, key_2, value_2} } のように書いていきます。

dic = {'key1': 1, 'key2': 2, 'key3': 3}

出力をするときはキーを指定すると、値が返されます。

print(dic['key1']) #1

また、値を変更する際には次のように行います。

dic['key1'] = 10
print(dic['key1']) #10

他にもタプルなどのデータ型がありますが、あまり使用しないため、説明しません。

次はnumpyの説明をしたいと思います。